あれからタローは、完全に家の中だけで10日以上を過ごしています。
少しずつ家での生活にも慣れてきたようで、日中はお気に入りの場所で丸くなっていたり、ベッドの下でこっそり昼寝をしていたり。外に出たいと騒ぐことも少なくなりました。
ノミ問題、家の中に波及…
ところが、そんな穏やかな生活の裏で、小さなトラブルが持ち上がりました。
外で生きてきた猫によくあることですが、日光を浴びることでノミなどの寄生虫を自然に落としていたタローにとって、家の中という環境は新たな課題になったようです。
最近、家内の身体に発疹ができ、かゆみがひどくなってしまいました。どうやら猫由来のノミが原因のようです。
動物病院でタローを診てもらうと、やはり毛の中に**黒い粒(ノミのフン)**が多数見つかりました。おそらく卵もあるだろうということで、すぐに駆除用の薬を投与してもらいました。
食欲旺盛→点滴後に減退、不安な飼い主心
実は病院へ行く直前まで、タローはびっくりするほど食欲旺盛で、まるで「取り返すように」ごはんを食べていました。そのせいか、病院で体重を量ってもらうと、ほんの少しだけ増加していて、先生も喜んでくれました。
ただ、少し脱水症状が見られたため、先生のご厚意で点滴と注射(ビタミンなど)をサービスで打ってもらいました。
ところがその日の夜――。
急に落ち着きがなくなり、身体をかゆがる様子を見せ始めたのです。どうやら薬の影響で、ノミが皮膚の表面を動き回っていたようで、全身がムズムズしていたのかもしれません。
ブラシをかけてあげると、とても気持ち良さそうにしてくれました。けれどその夜は、ついに布団の上でおしっこをしてしまうという事件も。
でも大丈夫。私たちはこの事態を想定して防水シーツを用意していたので、布団へのダメージは最小限で済みました。
少しずつ、確実に。家でのリズムが戻りつつある
その後、タローはなぜかベッドの下にこもりがちになり、様子をうかがいながら過ごすように。でも、今日はトイレに成功したようで、少しホッとしています。
家内は、「点滴で栄養が行き渡ったから、食欲が落ちたのでは」と言っていますが、私はやはり少し心配です。
でも、焦らず見守っていこうと思います。
🌱 これからも、静かな日々が続きますように
タローの体にはいろいろな変化が起きています。16歳という年齢、長年の外暮らし、腎臓病、ノミ問題、そして家の中という新しい環境。
すべてを完璧にすることは難しいけれど、できる限りのことをしてあげたい。
タローがこれからも、少しでも心穏やかに、そして安全に暮らしていけるように、家族で支えていきたいと思います。



